経営理念

カネボウ事件、オリンパス事件、東芝事件といった、監査業界に多大な影響を及ぼす財務不正事件が発生する都度、監査手続の厳格化や監視の強化が図られて来ました。一方で、監査業界も人材不足が深刻化して来ています。私たちは、こうした監査環境の変化に対応するため、品質を改善する努力を積み重ね、ツールや様式の開発、手続の見直し、人材教育の充実を図って来ました。また、HLBインターナショナルのメンバーファームとして、海外の事務所と協力して監査を実施し、国際会議に定期的に参加し、イントラネットでの情報共有を図り、ネットワークの最新の知見を取り入れる努力をしています。特筆すべき点として、当法人は10年ほど前からCAATツールを積極的に導入し、監査業務において企業の取引データを多面的かつ詳細に分析しています。この点では、監査業界をリードしていると自負しています。

クライアントに対して財務内容を適切に開示させることが私たちの使命です。事業環境を深く理解・分析しリスクを深く掘り下げ、対応する手続を適切に立案して、CAATツールを活用して監査を実施し、不正リスクのある取引や財務数値を決して見逃さないように、形式的でない深度ある監査を実施しています。また、監査の過程で検出した事項に対しては、監査責任者が十分に時間を費やして、真摯に向き合い、詳細に検討するとともに、クライアントに検出事項を指摘し、専門的な見解を伝え、十分な討議を経て、適切な判断を下しております。

私たちは、二重責任の原則を侵さない範囲で、クライアントの会計処理能力の向上や内部統制の構築に対して指導的機能を正しく発揮する事も社会的使命であると考えています。
私たちは、深度ある監査と指導的機能の発揮による質の高い監査が、会計不祥事を防止し、クライアントを守ることにつながるとともに、社会全体では、企業の財務内容の開示に信頼性を与えることで、株式市場の発展に寄与することになると考えています。


HLB Meisei有限責任監査法人 統括代表社員 武田剛